こんにちは!
CHIBA-LABOライターの玉井嘉です。

7/6(木)16時より、株式会社CAMPFIRE 代表取締役の家入一真氏にお越しいただき、アントレプレナーシップセミナーとCHIBA-LABO Meetupを開催いたしました。当日は50名を超える参加者の皆様にお越しいただき、CHIBA-LABOがたくさんの“熱い”思いにあふれた一日となりました。今回のイベントは2部構成で開催されましたので、各部ごとのレポートを写真多めでお伝えしていきたいと思います。

【第1部】セミナー

【1】CHIBA-LABO アントレプレナーシップセミナー

第1部の始めに、CAMPFIREを立ち上げ、その後も起業家として活躍されている家入さん自ら、原動力となる考え方について語ってくださいました。

大企業が中心の大きな経済圏に頼るのではなく、各個人が持つ経済圏=小さな経済圏を作ることで、誰もが声を上げることのできる世の中を作っていけるのではないか?そのようなお考えのもとCAMPFIREを立ち上げられたとおっしゃっていました。その上で、「自分がやる意味を見いだせないものをやるより、やりたいことをやる方が本気になれる」というお話をされていて、心から共感しました。

そして、そのやりたいことをやる時に過去の経歴や自分の経験から背景やストーリーを一緒に伝えることで、自分が取り組んでいることの意義が増すということをおっしゃっていましたが、まさにこれがクラウドファンディングの原型だと感じ、それを仕組みとして世の中へ広めていかれた株式会社CAMPFIREの皆様があって今があるのだと思いました。

30分の時間が設定されていましたが本当にあっという間に時間が経ち、もっとお話を聞いてみたかったという方が多かったのではないかと思います。

【2】クラウドファンディング実践者トークセッション

家入さんのお話をお聞きした後、実際にクラウドファンディングに挑戦された、また現在挑戦されている方の中からマチナカ菜園の糸日谷さん株式会社IGNITIONの佐藤さん、大坂さん消防車型キッチンカープロジェクトの鈴木さん、安藤さんの計5人と家入さんでトークセッションを行いました。

トークセッションの中で、5人の皆さんにクラウドファンディングの起案前と起案・実践後のお気持ちの変化などをお話しいただきました。皆様一致して初めはクラウドファンディングを起案するところにたどり着くまでさまざまな道のりがあったようですが、起案・実践後はやってよかったと思ったそうです。

そして皆様口をそろえて仰っていたのが、クラウドファンディングを起案するにあたり、長期間にわたり伴走し支えてくれる地域のファン・アドバイザーの存在のありがたさ・心強さでした。ファンがいることで自分が取り組んでいる事業がどんどん拡散され、ファンの輪が広がっていく…きっとこんなにも心強いことはないだろうなと思いました。

また、今回登壇してくださった実践者の皆さん全員が、日本の防災意識に対するなにかしらの懸案をお持ちでいらっしゃいました。その中で特に私の心に残った言葉が、「地域の役に立つことはビジネスになりにくいけれど、今後の日本ではその辺りが課題になってくると思う」という佐藤さんのお言葉でした。日本をよくしたい、こうなればいいのに…といった話は私も自分の友人と話す中でしばしば出てくる話題ですが、結局ビジネスにならないと手を付ける人がいない、というのは今の日本で確かに実感している部分です。今後の日本において防災は特に課題として取り組むべき分野だと思いますが、家入さんの提唱する「小さな経済圏」が広まり、お金がない、ビジネスにならないことを理由に諦めてしまう人が減っていくといいなと個人的に思いました。

【3】アドバイザービジョン共有会

最後に、CHIBA-LABOメンターであり、クラウドファンディング実践者のサポートをされている神長さんより「米仕事と花仕事」のお話がありました。Googleで検索をかけると「米仕事は生きるために必要な仕事で経済性を求めるもの、花仕事は文化や感性を大事にし、社会性を求めるもの」と説明がありますが、「米仕事は自分の水田を作り、より収穫量を増やすことを目指す仕事であるのに対し、花仕事はその水田を地域にたくさん作るにはどうしたらよいか、どうやって水を引こうか考える仕事」だと神長さんは仰います。

CAMPFIREを立ち上げられた家入さん、株式会社CAMPFIREで働いておられる皆さんの作る水と太い水路から、千葉県の各地に水路を作って地域を盛り上げるのが地域アドバイザーの役割と仰っていました。その交流の場・インキュベーション施設としてCHIBA-LABOをどんどん活用していただけるよう、私たちも引き続きCHIBA-LABOのことをどんどん発信していきたいと思います。

【第2部】CHIBA-LABO Meetup

Meetupでは家入さんに行列ができていましたが、その他にも各参加者それぞれが交流を深め、充実した時間になったのではないかなと思います。さまざまな交流が生まれていた会場のお写真を載せておきたいと思います。

家入さんがCHIBA-LABO内のホワイトボードに書いてくださいました!ぜひお越しいただいた際は皆さんも探してみてください。


ひさしぶりにCHIBA-LABOが活気づいたイベントとなりましたが、さまざまな「日本を、地域をよくしたい」という思いを持った人たちがこんなにたくさん集まるイベントは本当に貴重な機会でした。
家入さんは今回初めて千葉にお越しいただいたとお聞きしましたが、本当に来ていただきありがとうございました。今後も利用者皆様の活動をサポートしていけるよう、CHIBA-LABOメンバー一同頑張りたいと思います!(ライター 玉井嘉)