こんにちは!CHIBA-LABOライターの玉井です。

6月20日にクロスロードダイバーシティの体験会を開催しました。
株式会社C’s Linkさんから渡辺さんと星加さんにお越しいただき、実際にクロスロードゲームを通してダイバーシティインクルージョンとはどんなものか、というのを体感することができました。

 

クロスロードゲームとは、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに誕生した災害対応を考える防災教育教材だそうですが、今回C’s Linkさんが持ってきてくださったのはダイバーシティに特化したクロスロードゲーム。

災害事例のクロスロードゲームも災害を自分事として考えるとともに、他者の価値観やこだわりを知り、相互理解を深めることができるツールですが、今回体験したダイバーシティ編のクロスロードゲームはその「対話を生み出すツール」としてのクロスロードゲームの役割をうまく活用したゲームだなと感じました。

クロスロードダイバーシティゲームの中身の詳細は割愛しますが、ある条件下で自分ならどうする?という考えについて、なぜそう思ったか?という理由も一緒に一人ずつ話していき、お互いに気づいたことを共有し合いながらゲームは進行していきます。いろいろなことが想像できる条件の中で、参加者それぞれの価値観を知ることができました。

 

最後にゲームを振り返って気づいたことやわかったことを参加者全員で書き出して分類していったのですが、ゲームの中で大きく分けて次の4つの気づきがありました。

ゲームを通してコミュニケーションをとることができた

表裏なく本音で話ができた、すべて肯定的に捉えることができよかった、コミュニケーションがとりやすかった、という意見が出ました。この意見からもクロスロードゲームのいいところが見えました。

いろいろな意見があることが分かった

いつも話さない内容を聞くことができた、色んな意見があった、色んな選択肢があった、同じ答えを出しても一人一人違う考え方があり、個々の意見を尊重することに気づきを感じた、といった意見が出ました。こちらもクロスロードゲームだからこその気づきだなと思いました。日常生活をしている中では意識しない部分に自分自身も意識を向けることができましたし、ほかの参加者の意見も知ることができて面白かったです。

ゲームの中ですごく考えた

すごく悩んだ、いつもより考えた、といった意見が見られました。実際に自分がその状況になったとき、同じ判断をするかはわからない…といった意見や、ほかの全然違う人生経験を持つ方々ともゲームをやってみると、全く知らない価値観が見えてきて面白いかもしれない、といった意見も出ていました。世の中にはさまざまな選択肢があることを再認識することができました。

生き方・働き方・考え方・キャリアについて共感し、尊重することの大切さ

参加者の悩みや考え方を知ることができて面白かった、生き方や働き方、キャリアの重ね方に共感し、尊重することが大切、今の自分の状況を投影してしまう、といった意見が出ました。自分以外の立場で考えることが大切だと感じた、という意見もありましたが、どうしても自分視点で考えてしまうからこそ、自分以外の立場をまずは意識することが大事なのかもしれないと感じました。

その他にもいろいろな意見が出ていましたが、ゲームなので楽しく取り組みながらさまざまな気づきを得ることができて良かったです。

最後に、ゲームを通してファシリテーターを務めてくださった星加さんから、ダイバーシティインクルージョンを推進する中で大切なことが全てこの4つの気づきの中に含まれています、というお話がありました。人の価値観や考え方には正解不正解はなく、人それぞれ生きていく中で大事にしたいことがあり、どの決断も尊重できるものだなと私自身も改めて感じましたし、多様性の尊重・ダイバーシティインクルージョンを推進するためには、まず人それぞれ全く異なる人生経験があり、価値観があるのだと気づき、お互いを知ることが大切だなと思いました。そのお互いを知るきっかけとして、今回体験したクロスロードゲームは大変有用だと感じました。

株式会社C’s Linkさんは女性の支援を事業の原点として、さまざまな観点からビジネスのサポートをされています。今回お越しくださった渡辺さんも「ダイバーシティって本当に奥が深くて、毎回新たな価値観に気づくことができる」と仰っていましたが、人それぞれ価値観があるんだと意識して、お互いを知ることがダイバーシティな社会への第1歩なのではないかなと思いました。(ライター 玉井)